Switch『A Short Hike』感想|たまにはのんびりハイキング、してみない?
『A Short Hike』はSwitchで850円で配信されているゲームです。
ハイキングという楽しげな響きに惹かれて購入。
遊んでいると疲れた心が癒されるような、ほのぼのとした良い作品でした。
都会に住む小鳥の女の子クレア。彼女はホークピーク州立公園に住むメイおばさんの家を訪れています。
しかし、自然に囲まれたその場所は携帯電話の電波が届きません。
ある人からの電話を待っているクレアは、唯一電波が届くホークピーク山の山頂を目指して出発することに。
彼女の小さな冒険の始まりです。
このゲームはオープンワールドになっていて、自分の好きなように探索しながら山を登ることができます。
主人公のクレアは移動の他に、Aボタンでジャンプ、ジャンプ中に長押しでグライド(滑空)ができます。
道中で手に入れることができる「黄金の羽根」を持っているとその枚数分だけ高く飛べるようになります。
道中では様々な動物たちとの出会いがあり、中にはクレアに頼み事をしてくるキャラクターも。
探索したり、頼みを聞いたりして黄金の羽根を集めながら山頂を目指していくのがこのゲームの流れです。
グラフィックはかなり粗めなのが特徴的で、懐かしい雰囲気。
と思いきや、メニューの設定からピクセルサイズを「中」にすれば滑らかなグラフィックになります。なんでこっちがデフォルトじゃないの!?
でもこの粗い感じが味があって可愛いなと思ったので、結局ずっとこっちで遊んでました。
このホークピーク州立公園、実際に歩き回ってみるとなかなかの広さです。
この小さいけど大きいオープンワールドを探索するのが本当に楽しい!
あちこちにお金が埋まっていたり、宝箱が隠されていたりするのでワクワクしながら山登りができます。
ほのぼのとした雰囲気が素晴らしく、釣りをしたり、宝探しをしたり、時にはビーチスティックボール対決をしたり。マイペースに遊べて癒されるゲームです。
タイトル通りハイキングをしているような軽やかな気持ちになれます。音楽も心地良くて素敵。
オープンワールドを自由に飛び回れるのが楽しく、高いところからゆったりグライドする感覚がとても気持ちいいです。
エリアが広くてかなり迷うので、プレイ中はマップが欲しくなりました。
ただ、マップがないことで初めての場所を探索するワクワク感が強まるし、クリアしてから「こんな場所あったんだ!」という発見もあったので、迷うのも楽しみの一つかなと思いました。
また、道中での動物たちとの出会いもこのゲームの大きな魅力。
ちょっと変わった動物や、悩みを抱えた動物など出会うキャラクターは様々です。
クレアと他のキャラクターの会話は何気ないものなんだけど、その何気ないテキストがすごく良い。
ローカライズも完璧で、クスッとくるような言い回し含めてこの作品の温かさが上手く表現されています。
このゲームを遊んでいると前向きになれるんだけど、押し付けがましくないゆるさがすごく好き。いつもこんなゆったりした心構えでいたいなぁ…という気持ちになります。
また、クレアと同じように山頂を目指している動物もいて、登っていく途中で再会することも。この「出会い」を大切にした構成が好きです。
ストーリーも都会からきた女の子が初めて山を登るというちょっとしたものなんだけど、途中で色々な出会いをして、頂上に着く頃にはちょっとだけ成長している。その「ひと夏の冒険」感がすごく良いんだよなぁ。
初めて山頂に登った後、グライドしながらホークピークを見下ろすと、「いつの間にかこんなに高くまで登ってきてたんだなぁ…」と実感できるんですよね。小さいけどいい冒険をしたなぁという気持ちになれました。
私の場合はクリアまで4時間くらい。
山頂を目指すだけなら1時間で終わりますが、その道中をのんびり楽しむゲームです。
クリア後も黄金の羽根集めや釣りなどで最終的に7時間くらい遊びました。
これで850円はかなり満足感あるなぁ。
日々に疲れた人は、ホークピークにリフレッシュしに来てみませんか?