ノートの切れ端

遊んだゲームの感想などを書いてます。

Switch/PS4『インディヴィジブル 闇を祓う魂たち』感想|個性豊かな仲間と挑む本格アクション

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ec.nintendo.com

個性的でかわいいデザインの女の子たちが戦う格闘ゲームスカルガールズ」を手掛けた海外メーカーのアクションRPG
スカルガールズは未プレイですが、アニメのようなグラフィックに惹かれてSwitchのパッケージ版を購入しました。

 

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山奥の村で平和に暮らしていた少女・アジュナ。しかしある日突然兵士に村を焼き払われ、父親も殺されてしまいます。
アジュナは怒りに震え、父親を殺した兵士ダールと戦いますが、その時不思議な力に目覚めます。なんとダールを自分の頭の中に取り込んでしまったのです。
この力は一体何なのか。なぜ村は襲われたのか。
アジュナは兵士達の親玉を倒すため、仇討ちの旅に出ます。

 

アクションRPGですが、武器や防具の概念はありません。探索系アクションがメインになっています。
ストーリーを進めるとより高くジャンプできるようになったり、ダッシュで壁を壊せるようになったりと新たな能力を入手でき、それを使って先に進んでいきます。
序盤では母親の形見の斧を手に入れることで崖を登れるようになるのですが…

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このように崖に斧を引っかけて登ります。
お母さんの形見の斧をそんな乱暴に扱っていいの!?と突っ込みたくなる!
しかもこのアクション、終盤までかなりの頻度で使用するので斧が壊れないか心配になります。

各地に散らばっている「リンセル」という赤い結晶を集めると攻撃力か防御力をパワーアップできます。取りづらい場所に置かれていることが多いので、アクションを駆使してリンセルを集めよう!

 

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フィールド上の敵に攻撃するか、攻撃を受けると戦闘パートに移行します。
戦闘はゲージが貯まったキャラから攻撃できる、リアルタイムのバトルになっています。パーティキャラそれぞれにボタンが割り当てられており、対応するボタンを押すことでキャラが攻撃します。
コンボを繋げると与ダメージが増えていくので、最初に多段ヒットのキャラでコンボを増やし、攻撃力の高いキャラを後半に持ってくることで大ダメージを与えることができます。

攻撃をすると画面上部に表示されている「イッディ」というゲージが溜まり、ゲージが溜まると必殺技を出すことができます。どのキャラも強力な技ですが、イッディを最大まで溜めると全体回復+蘇生技を発動できるので、イッディの使い所はよく考える必要あり。

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敵の攻撃時には対応したキャラのボタンを押すとガードができます。ガード中はイッディを消費しますが、ガードに成功するとイッディが少し回復します。
このゲームではガードがとても重要になっており、被ダメージを大きく減らすことができます。
また、攻撃を受ける直前にタイミングよくボタンを押すとクリーンブロックになり、ダメージを更に10分の1程度に減らすことができます。
中盤以降は攻撃力の高い敵が多く、通常ガードでもかなりHPを持っていかれるため、クリーンブロックをうまく発動できるかどうかが攻略の鍵となります。

 

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このゲームで一番好きな部分はやはりグラフィック。アニメのように滑らかにキャラクターが動き回ります。
背景も描き込まれており、中盤に行くことになるタイ・クラン・シティのごちゃごちゃ感なんかは見てて楽しいです。

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街の中にいるモブキャラも一人ひとりちゃんとデザインされています。
みんな凝ったデザインなので、後々仲間になるのかと思ったら本当にただのモブだった…。

音楽も異国感があって素晴らしいと思います。
色々な地域に行くことになりますが、やっぱりアジュナの故郷であるアシュワットが一番好きですね。大自然の中にある遺跡の雰囲気がたまらない!

 

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仲間になるキャラクターは20人以上いて、みんな個性豊か。攻撃方法も多彩なため、色々なキャラを試すのが楽しいです。遠距離攻撃が主体のキャラや、回復やサポートが得意なキャラもいるので好みの構成でパーティを組めます。
ストーリー外で仲間になるキャラはストーリーでは空気なのが残念でしたが、各キャラにサブクエストが用意されていて、そこで軽くキャラが掘り下げられているのは良かったです。

戦闘もコンボを考え、繋げていくのが楽しいです。
攻撃が当たった音や、ガードが成功した時の音、敵のガードを崩した音など。
戦闘中の効果音が小気味良く、戦っていて気持ちいいと思えるゲームです。

 

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ストーリーは最序盤で父親が殺されるため重たい話かと思いきや、結構あっさりした感じで進みます。父親を殺した張本人であるダールと意外と普通に行動を共にしてたので、ちょっと戸惑いましたが…。
テンポ良く話が進むので、ここは自分的には良かったです。
主人公の頭の中が拠点になっていて、仲間が頭から出てくるのも面白い。

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キャラクター達のやり取りも軽快で、読んでいて楽しいものになっています。
やっぱり私はダールが一番好きかなぁ。

主人公のアジュナは良くも悪くも子供っぽく、我が強いところはあまり好きになれなかったのですが…
後半に起こる出来事をきっかけに、大きく成長します。
彼女の成長もストーリーの見所ですね。
道中は軽めのノリですが、エンディングは心に残るものになっていてホロリときました。

 

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難しいと聞いていたアクションですが、自分は楽しめました。壁ジャンプで軽快に進むのが楽しいし、途中で取得できるダッシュのスピードが早いのでフィールドを駆け抜けるのが気持ちいい!
ダッシュが強化されると民家の壁をぶち破りながら進めたりして最高。
セーブポイントも頻繁に設置されているため快適でした。

 

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ただ、探索部分には不満点もいくつか。
マップは簡易的で地形が分かりにくく、通れるように書かれている場所も壁があって通れなかったりします。
一度通った場所がマップに記入されるシステムですが、記入される範囲が狭く、天井付近などは無駄に2段ジャンプをしないと埋まらない箇所が結構あり…完璧にマップが埋まってないとモヤッとするタイプなので、この辺は気になりました。

また、物語を進めると使えるアクションが増えていくのは確かに楽しいのですが、後半は種類が増えすぎて操作がややこしく感じました。やりたかったアクションとは別のアクションが発動してしまうことが結構あり、ストレスに。
加えて終盤、特にラスボス手前のアクション難易度はかなり高いです。狭い足場で様々なアクションを使い分けねばならなかったり、触れると一発アウトなトゲトゲ地帯が多くて流石に疲れました。やられても直前から再開できるのでまだ良かったですが…

 

戦闘も前半は楽しかったのですが、だんだんダレてきてしまいました。
多段攻撃でガシガシHITを稼ぐのは気持ちいいのですが、基本的には攻撃ボタン連打→ガードの繰り返しなので単調に感じてしまいます。
また、敵の攻撃範囲が分かりにくく、攻撃マーカーがついた味方以外もダメージをくらうことがあって理不尽に感じました。
途中からクリーンブロック以外ではガードできない攻撃をしてくる敵が出てくるのもつらい…タイミングさえつかめばクリーンブロックを出すのはそれほど難しくありませんが、アクション苦手な人は苦戦すると思います。
私は中盤まで上手くできず、心が折れそうになりました。ここは練習して感覚をつかむしかないかなぁ。

 

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と、中盤あたりから不満点も出てくるゲームではありましたが、総合的にはかなり楽しめました。
グラフィックと音楽は素晴らしく、個性的な仲間達と旅ができるのが魅力。
私は後半、戦闘がゴリ押し気味になってしまってましたが、色々な戦略やコンボを試すのが好きな人は飽きずに遊べると思います。
でもアクションがすごく苦手!という人には厳しいかもしれません。
クリアまではサブクエストやリンセル集めも含めて30時間くらいなので、ボリュームは十分。
いろいろな要素が詰まったゲームなので、そのどこかに魅力を感じたら遊んでみてほしいです!