ノートの切れ端

遊んだゲームの感想などを書いてます。

Switch『アンリアルライフ』感想|不思議で、どこか暖かい。アンリアルな旅へ出よう

f:id:harumaruichi:20200801224126j:plain

アンリアルライフ
Nintendo Switch|ダウンロード購入|アンリアルライフ

ドットの雰囲気がめちゃめちゃ好みで、配信前に即あらかじめDLしてしまったゲームです。
クリアして、改めてとても素敵な作品だと思いました。

 

f:id:harumaruichi:20200801224143j:plain記憶を失った少女「ハル」。
目を覚ますと、そこはどこか不思議な世界だった。
彼女が唯一覚えていたのは、「先生」という人物のおぼろげな記憶。
喋る信号機の195と共に、記憶を巡るアンリアルな旅が始まる…。
という感じのストーリー。

 

f:id:harumaruichi:20200801224159j:plainあちこち移動して調べて謎を解き、先に進んでいくアドベンチャーゲーム
主人公のハルは触れたものの記憶を読み取る能力を持っていて、それを利用して謎解きをしていきます。
一度触れたものの記憶はメニュー画面からいつでも思い出すことができて親切。

 

f:id:harumaruichi:20200801224337j:plainとにかくドットで描かれた世界が美しいゲームです。
青を基調としたグラフィックがとても綺麗で、主人公が泊まるホテルの部屋から見える海の景色は特に好き。
不思議な世界をあちこち歩き回るのが楽しく、1つ1つのシーンが印象に残ります。
私が一番好きなのは電車に乗って移動するシーン。

f:id:harumaruichi:20200801224313j:plain他にも、歩く道によって足音が変化したり、コントローラーが細かく振動するなど、雰囲気作りへのこだわりを凄く感じられます。
階段を上るスピードなどちょっとテンポが気になるときもありますが、テンポを犠牲にしてでも雰囲気を重視してることはよく伝わりますし、それが作品の持ち味になっています。

f:id:harumaruichi:20200801224449j:plainハルの相棒である195を始め、マリモのシェフのマリーさん、ペンギンの駅員カセリなど不思議だけど暖かみのあるキャラクター達が魅力的。
195は高性能AIなのにどこか抜けたところがあるのが可愛いです。f:id:harumaruichi:20200801224522j:plain静かで綺麗な世界観だけに、途中で挟まる記憶の描写にはドキッとさせられます。こんなの聞いてないよ!となったり…。ただそれを乗り越えた先にあるラストはとても美しく、心が暖かくなりました。
クリアした後に心地よい余韻に包まれるようなゲームです。

 

謎解きに関しては、前述したテンポのこともあり少し面倒に感じる部分もありました。
でも全体的にはちょっと考えれば解ける程度の難易度なので、ちょうどいいかなと思います。

 

影響を受けた作品一覧 | unreallife
公式ページに作者さんが影響を受けた作品が書かれているのですが、かなり好みが一致している…!と思ったら同年代の方らしく…
これを4年かけて、ほぼ一人で作ったというのが凄すぎる。

 

f:id:harumaruichi:20200801224550j:plain夜、静かな部屋でやるのにぴったりなゲーム。
綺麗で幻想的でちょっと不思議。そんな世界観が好きな人にはきっと合うはずです。