PS4/Switch/iOS『Gone Home』感想|深夜の家を探索する非ホラー
Nintendo Switch|ダウンロード購入|Gone Home
スマホ版を先に知って面白そう!と思い、調べるとSwitchでも発売されていたのでSwitch版を購入しました。
初リリースが2013年なので結構前のゲームですね。
一人旅から1年ぶりに家に帰ったケイティ。しかし、深夜だというのに家の中には誰もいません。
玄関の扉には「私を捜さないで」という手紙が…。
プレイヤーはケイティとなって家の中を調べ、家族に何があったのかを探っていきます。
主観視点で家の中を探索していきます。
廊下や部屋は電気が点いていないので、電気を探しながらの探索になります。
かなりホラーっぽい雰囲気ですが、ホラー要素はありません。
私は事前にホラーゲームではないということは調べていたのですが、それでも怖かった…。
暗くて誰もいない屋敷の中を歩き回るなんて…しかも主観視点で!無理!
ホラー演出はありませんが、急に雷の音が聞こえたり、床がきしんだり、意図的にプレイヤーに不気味さを感じさせるように作られているようです。
暗闇が苦手なプレイヤー向けに、全ての明かりをオンにした状態で始めることもできます。親切!
家の中には様々な家族の痕跡が残されており、それらを見てどんな家族なのか、何があったのかを推測していくのが楽しいゲーム。
小道具はかなり凝って作られていて、多くのものは手に取って眺めることができます。
家のあちこちにあるカセットテープも、再生機器にセットすれば実際に曲を聞くことができるという細かさ。
そこで家族が生活していたことがちゃんと感じられる作り込みが良い!
ただ、本当に家の中を歩き回るだけで謎解き要素はほぼ無いので、人によっては退屈に感じるかもしれません。
私は探索を楽しみたかったのですが、怖くてじっくり調べる心の余裕がありませんでした…。(もう一度言いますがホラー要素はありません)
2周目の楽しみとして、製作スタッフによるコメンタリーが用意されています。
製作の裏話が語られているので、それを聞きながら探索するとまた新しい発見ができるかも。
個人的には、ストーリーの真相は期待していたものとは違ったので「うーん?」という感じでしたが、2周目をプレイしていると、不思議とこの家に愛着が持てている自分がいました。
この家族のことを想像して、ジオラマを見ているような愛しい気持ちになれたのです。
家の中を隅々まで調べても2~3時間で終わるコンパクトさ。
断片から推理していくのが好きな人、あちこち調べて回るのが好きな人は楽しめるかな。
怖いとかは置いといて、自分的にはちょっと物足りなかったですが…作り込まれた家、そこで暮らす家族に自然と愛着がわくゲームでした。