ノートの切れ端

遊んだゲームの感想などを書いてます。

Switch『モチ上ガール』感想|モチでお手軽ワイヤーアクション

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Nintendo Switch|ダウンロード購入|モチ上ガール

Switchで2750円で配信されている、のびーるモチを使ったワイヤーアクションゲーム。ワイヤーアクションは今まで未プレイでしたが、キャラクターが可愛かったので購入してみました。

 

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使うのは左スティックとAボタンのみ。Aボタンでモチを伸ばして壁にくっつけ移動します。壁に触れているときにAボタン押しっぱなしで壁を走ることができます。
伸ばしたモチを天井にくっつけ、振り子のように反動をつけてジャンプすることも可能。
また、敵にモチをくっつけ、体当たりで倒すこともできます。空中にいる敵は踏み台代わりにしてジャンプも可能です。

 

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このゲームの魅力は操作がシンプルなところにあると思います。Aボタンひとつでモチ伸ばしや壁登りなどのアクションが全てできるので、ワイヤーアクション初心者でも取っつきやすくなっています。

また、ライフの概念がないため、敵にぶつかってもミスにならず気楽にプレイできるのが好きでした。
ワイヤーアクション初めての私でも、慣れてくるとステージを自在に動き回れるようになって楽しかった!ポン、ポンとテンポよく移動できるので爽快感がありました。

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定期的に新しいギミックが登場するのでダレることなく遊べるのも良かったです。ギミックはどれも気持ちよさを重視したものになっていて、入った方向に一直線でスピードを上げて進む水のギミックなんかは特に好きです。
下手に難易度を上げるためのギミックではなく、プレイヤーに気持ちよさを感じさせるためのものなのが好印象。

1ステージ1~3分でクリアできるのでテンポがよく、どんどん遊びたくなります。

 

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各ステージには3つの寿司が置かれており、それらを集めるのがやりこみ要素。
この寿司はチェックポイントの役割も果たしていて、落下ミスした場合はその場所から再開できます。
ゆるいキャラクター達の中、なぜかこの寿司達だけリアルなグラフィックで表現されていて、入手時に360度眺めることができます。謎の寿司へのこだわり!

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中トロや鉄火巻きなどこれぞ寿司!というものから、「寿司…?」というものまでバリエーション豊か。寿司のネーミングもゆるくて面白く、脱力感も含めて大好きです。
サクサク進められるのと寿司の種類の面白さから、寿司集めが止まらなくなる!妙な中毒性があるゲームです。

主人公の女の子のボイスも脱力するようなゆるさ。この辺りも良い意味で同人ゲームっぽくて好きです。

 

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途中にはボスキャラクターがいるステージも。
ボスは巨大なひよこだったり、うどんがモチーフの女の子だったりします。モチVSうどん。
キャラクターや世界観の説明が一切ないので、なぜこの子たちが戦っているのかは全く分からない!

 

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モチを使って体当たりし、ステージから落としたら勝利になります。
ただ、何度攻撃を受けてもミスになることはないのでかなり簡単で、緊張感がないです。ここはもう少し難しくても良かったと思います…ゆるく遊べるのは好きな点でもあるのですが。 

 

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お手軽さとゆるさで楽しめたのですが、値段がネックかなぁ…全30ステージですが、1ステージが短いためクリアするだけなら2時間程度で終わってしまいます。

もう1000円安ければなぁ、と思ってしまいました。
遊ぶと丁寧に作ってあるのは伝わるのですが…。

各ステージには制限時間内にクリアするタイムアタックモードもあるので、気に入れば繰り返し遊べるようにはなっています。

 

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値段を気にしなければ簡単操作で爽快感を味わえるアクションゲームとして良い作品だと思います。

やっぱり手軽に上手くなった気分になれるのは楽しい!ゆるい雰囲気も絶妙でした。

Switch/PS4『Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜』感想|ガチョウが可愛いから全て許される!


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ガチョウになって人間にいたずらできる、公式によるとドタバタアクション・ステルス・サンドボックス・ガチョウシミュレーター。
マルチプレイ対応のアップデートが予定されているため、その前に1人プレイでクリアしておこう!ということで積みゲーから引っ張り出してきました。


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ガチョウを操作し、人間に次々といたずらを仕掛けよう!というゲームです。
ストアページの紹介文には

* 意地悪な、いたずらガチョウ(つまりあなたです!)

* 平穏な生活を送る人々が暮らす町(あなたはそれが大嫌い!)

とありますが…一体このガチョウは過去に人間に何をされたのか。あまり深く考えるのはよそう…。


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ガァと鳴いて人間を驚かせたり、クチバシで物をくわえたりして上手く人間を誘導しながらいたずらをしていきます。


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やるべきいたずらはToDoリストに書かれていて、いつでも見ることができます。結構マメなガチョウですね。

いたずらの内容は「おじさんを濡らす」という可愛い(?)ものから、「高価そうな花瓶を割る」「おじさんが指をハンマーで打ちつける」といった割とシャレにならないものまで。やはりこのガチョウ、人間に相当な恨みがあるようだ…!

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いたずらを成功させるためには、人間の動きや考えている事をよく観察して、タイミングを見計らうのが重要。パズルアクション的な要素が強いです。


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このゲームで一番好きなのはやはりガチョウの可愛さ。道具をくわえてパタパタ走り回る姿がめちゃくちゃ可愛くて癒される!これだけでこのゲーム買ってよかったなと思いました。いたずらの内容は可愛くないけど。
ガチョウになりきって歩き回ったり、人間にちょっかいを出しているだけで楽しいです。


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人間のリアクションもコミカルでクスッとくるようなものになっていて、イタズラのしがいがあります。

ToDoの指示も絶妙で(ちょっと分かりづらいものもありますが)、ヒントを与えすぎず、ほどよく頭を悩ませる難易度になっています。
人間の動きをよく観察して、「このタイミングでああすれば…」と閃いた瞬間が気持ちいい。


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BGMは基本効果音のみですが、ガチョウの行動に合わせてピアノ曲が流れるようになっています。人間の近くにいる時や追いかけられている時など、シーンに合わせて音楽が変化するため、よりコミカルな印象になっていて面白いです。

 

全4ステージ+αなので、3~4時間でクリアできると思います。クリア後には隠しToDoが見られるようになり、タイムアタックも追加されます。それも含めると8時間くらいかな。

ガチョウが可愛かったので短くても満足ですが、もっと色々なステージで遊んでみたかった…という気持ちもあります。

 

元々ワイワイやるのに向いたゲームだと思うので、アプデでマルチプレイが追加されたら遊びの幅も広がりそうですね。
「お店の商品を全部盗む」みたいに自分達でToDoを決めても面白いかもしれない。凶悪さも2倍!

 
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タイムアタックはちょっと難しいのですが、全ステージクリアするとご褒美が貰えます。
ガチョウの可愛さにハマった人は頑張って見てほしい!和みます。

ガチョウと人間達のドタバタが楽しいゲームでした。可愛いガチョウになりきっていたずら三昧だ!

Switch/PS4『ジラフとアンニカ』感想|その島にあるのは、やさしい思い出

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優しい世界観と可愛いキャラクターが特徴のアドベンチャーゲーム
その可愛らしさに一目惚れして、ずっと楽しみにしていた作品です。
プレイ中ずっと癒されっぱなしで、後半は終わるのが勿体なくて少しずつ遊んでました。

 

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主人公のアンニカが目を覚ますと、そこは見知らぬ島。どうやら彼女は記憶を失ってしまっているようです。
そんなアンニカの前に現れた少年「ジラフ」。

f:id:harumaruichi:20200905145556j:plain彼はアンニカに、「この島の3つのダンジョンに眠る星のかけらを集めるのを手伝ってほしい」というお願いをしてきます。
どうやら彼はアンニカのことを知っているようですが…?
アンニカはジラフと共に、不思議な島の秘密を解き明かす冒険に出るのでした。

 

物語の舞台となるのは「スピカ島」。
島自体はそんなに広くないのですが、この島には探検するワクワクがギュッと詰まっています。

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まずアンニカが目覚めることになるこの場所。
近くを見ると喋る猫の変な置物(セーブしてくれる)や、やたらゆるいおみくじを引いてくれるカカシなどヘンテコだけど心惹かれるキャラクター達。そして、まだ行けないけどこれから行けるようになるであろう赤や青の扉、井戸などがあり、もうこの時点でワクワク感がすごい。

更に丘の上を見ると海の見える小さな家があり、洗濯物が干してあって、裏手にはベンチが…と、私的にはここでもう雰囲気100点です。

 

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ダンジョンをクリアし、星のカケラを手に入れるとジャンプなどの新しい能力が身につきます。今まで行けなかったところに行けるようになり、少しずつ探索範囲が広がっていくのが本当に楽しい!

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島のあちこちに隠されている「ねこ絵」を集めるとアンニカの着せかえ衣装などが貰える要素もあるため、隅々まで探索したくなります。

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島には気になるものがたくさんあり、「あれは何だろう?」とあちこち夢中で走り回ってしまいます。アンニカが一つ一つに素直なコメントをするのがすごくいい。

 

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スピカ島ののどかな雰囲気は「ずっとこの島にいたい」という気持ちにさせてくれます。BGMも癒される…。夕焼けと朝焼けに包まれるスピカ島は美しく、ベンチから眺める海がお気に入り。

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顔出し看板などの写真映えスポットもありますが、私が特に好きなのは島に点在する休憩所。なぜかトタンで作ってある手作り感と、謎のキャラクターが描かれたゆるさがたまりません。

 

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ダンジョンにはオバケがいるため、攻撃を避けたり道中にあるクリスタルで回復しながら進んでいきます。
回復アイテムも一応ありますが、あまり使う機会はなく難易度は低めです。オバケよりも落下したり溺れるほうが怖いかな…! 

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ボス戦はリズムゲームになっており、ボスの攻撃に合わせてタイミングよくボタンを押していきます。普通のバトルではなくリズムゲームなのが、世界観に合っていて好きな点。ボスを操る魔女リリィもダンスをしながら攻撃してきたりと楽しくて素敵です。
最初に難易度を選択できるのでリズムゲー苦手な人でも安心。
タイトル画面からリズムゲームだけ繰り返し遊ぶことができるのも嬉しいですね。

 

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イベントシーンは漫画風の演出で進んでいきます。
キャラクター達が生き生きと描かれていて、3Dでは出せない暖かみがあってとても好きです。

 

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登場人物もみんな魅力的で、主人公のアンニカはとにかく無邪気で表情豊か。ちょっと抜けた所があるのも可愛く、見ているこっちまで笑顔になれます。
アンニカを導く存在であるジラフは、どこかミステリアスでありながら優しくアンニカを見守る表情が印象的。
リリィはアンニカの邪魔をしてくるライバルだけど、コミカルで良いキャラしてます。
島の住民達もウサギの家族やオカメインコの芸術家など、みんな可愛らしいキャラクターばかりでとても癒されます。

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うさパパ、イケメン。

 

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ほのぼのとして優しいストーリーに癒されるのはもちろん、切なさと暖かさが胸に残るラストも大好きです。クリア後は映画を見終わった後のような余韻に包まれました。

 

終盤にアクション要素が強くなるのは好みが分かれるところかなぁと思います。個人的にはメリハリがあって良かったです…が、トロッコ部分はもう少し緩くてもよかったかなぁ。
また、遊ぶのに問題はありませんが、Switchの携帯モードだと結構画面がボヤけるのは気になりました。Switchユーザーの方はTVモードがおすすめ!

 

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私の場合クリアまでは6時間半でした。ねこ絵やナゾの紙片のコンプリートを目指せばもっと長く遊べると思います。

優しさと暖かさに包まれた素敵な作品。
スピカ島でアンニカやジラフ達と過ごした時間は、短くても忘れられないものになりました。

Switch/PS4『インディヴィジブル 闇を祓う魂たち』感想|個性豊かな仲間と挑む本格アクション

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個性的でかわいいデザインの女の子たちが戦う格闘ゲームスカルガールズ」を手掛けた海外メーカーのアクションRPG
スカルガールズは未プレイですが、アニメのようなグラフィックに惹かれてSwitchのパッケージ版を購入しました。

 

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山奥の村で平和に暮らしていた少女・アジュナ。しかしある日突然兵士に村を焼き払われ、父親も殺されてしまいます。
アジュナは怒りに震え、父親を殺した兵士ダールと戦いますが、その時不思議な力に目覚めます。なんとダールを自分の頭の中に取り込んでしまったのです。
この力は一体何なのか。なぜ村は襲われたのか。
アジュナは兵士達の親玉を倒すため、仇討ちの旅に出ます。

 

アクションRPGですが、武器や防具の概念はありません。探索系アクションがメインになっています。
ストーリーを進めるとより高くジャンプできるようになったり、ダッシュで壁を壊せるようになったりと新たな能力を入手でき、それを使って先に進んでいきます。
序盤では母親の形見の斧を手に入れることで崖を登れるようになるのですが…

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このように崖に斧を引っかけて登ります。
お母さんの形見の斧をそんな乱暴に扱っていいの!?と突っ込みたくなる!
しかもこのアクション、終盤までかなりの頻度で使用するので斧が壊れないか心配になります。

各地に散らばっている「リンセル」という赤い結晶を集めると攻撃力か防御力をパワーアップできます。取りづらい場所に置かれていることが多いので、アクションを駆使してリンセルを集めよう!

 

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フィールド上の敵に攻撃するか、攻撃を受けると戦闘パートに移行します。
戦闘はゲージが貯まったキャラから攻撃できる、リアルタイムのバトルになっています。パーティキャラそれぞれにボタンが割り当てられており、対応するボタンを押すことでキャラが攻撃します。
コンボを繋げると与ダメージが増えていくので、最初に多段ヒットのキャラでコンボを増やし、攻撃力の高いキャラを後半に持ってくることで大ダメージを与えることができます。

攻撃をすると画面上部に表示されている「イッディ」というゲージが溜まり、ゲージが溜まると必殺技を出すことができます。どのキャラも強力な技ですが、イッディを最大まで溜めると全体回復+蘇生技を発動できるので、イッディの使い所はよく考える必要あり。

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敵の攻撃時には対応したキャラのボタンを押すとガードができます。ガード中はイッディを消費しますが、ガードに成功するとイッディが少し回復します。
このゲームではガードがとても重要になっており、被ダメージを大きく減らすことができます。
また、攻撃を受ける直前にタイミングよくボタンを押すとクリーンブロックになり、ダメージを更に10分の1程度に減らすことができます。
中盤以降は攻撃力の高い敵が多く、通常ガードでもかなりHPを持っていかれるため、クリーンブロックをうまく発動できるかどうかが攻略の鍵となります。

 

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このゲームで一番好きな部分はやはりグラフィック。アニメのように滑らかにキャラクターが動き回ります。
背景も描き込まれており、中盤に行くことになるタイ・クラン・シティのごちゃごちゃ感なんかは見てて楽しいです。

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街の中にいるモブキャラも一人ひとりちゃんとデザインされています。
みんな凝ったデザインなので、後々仲間になるのかと思ったら本当にただのモブだった…。

音楽も異国感があって素晴らしいと思います。
色々な地域に行くことになりますが、やっぱりアジュナの故郷であるアシュワットが一番好きですね。大自然の中にある遺跡の雰囲気がたまらない!

 

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仲間になるキャラクターは20人以上いて、みんな個性豊か。攻撃方法も多彩なため、色々なキャラを試すのが楽しいです。遠距離攻撃が主体のキャラや、回復やサポートが得意なキャラもいるので好みの構成でパーティを組めます。
ストーリー外で仲間になるキャラはストーリーでは空気なのが残念でしたが、各キャラにサブクエストが用意されていて、そこで軽くキャラが掘り下げられているのは良かったです。

戦闘もコンボを考え、繋げていくのが楽しいです。
攻撃が当たった音や、ガードが成功した時の音、敵のガードを崩した音など。
戦闘中の効果音が小気味良く、戦っていて気持ちいいと思えるゲームです。

 

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ストーリーは最序盤で父親が殺されるため重たい話かと思いきや、結構あっさりした感じで進みます。父親を殺した張本人であるダールと意外と普通に行動を共にしてたので、ちょっと戸惑いましたが…。
テンポ良く話が進むので、ここは自分的には良かったです。
主人公の頭の中が拠点になっていて、仲間が頭から出てくるのも面白い。

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キャラクター達のやり取りも軽快で、読んでいて楽しいものになっています。
やっぱり私はダールが一番好きかなぁ。

主人公のアジュナは良くも悪くも子供っぽく、我が強いところはあまり好きになれなかったのですが…
後半に起こる出来事をきっかけに、大きく成長します。
彼女の成長もストーリーの見所ですね。
道中は軽めのノリですが、エンディングは心に残るものになっていてホロリときました。

 

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難しいと聞いていたアクションですが、自分は楽しめました。壁ジャンプで軽快に進むのが楽しいし、途中で取得できるダッシュのスピードが早いのでフィールドを駆け抜けるのが気持ちいい!
ダッシュが強化されると民家の壁をぶち破りながら進めたりして最高。
セーブポイントも頻繁に設置されているため快適でした。

 

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ただ、探索部分には不満点もいくつか。
マップは簡易的で地形が分かりにくく、通れるように書かれている場所も壁があって通れなかったりします。
一度通った場所がマップに記入されるシステムですが、記入される範囲が狭く、天井付近などは無駄に2段ジャンプをしないと埋まらない箇所が結構あり…完璧にマップが埋まってないとモヤッとするタイプなので、この辺は気になりました。

また、物語を進めると使えるアクションが増えていくのは確かに楽しいのですが、後半は種類が増えすぎて操作がややこしく感じました。やりたかったアクションとは別のアクションが発動してしまうことが結構あり、ストレスに。
加えて終盤、特にラスボス手前のアクション難易度はかなり高いです。狭い足場で様々なアクションを使い分けねばならなかったり、触れると一発アウトなトゲトゲ地帯が多くて流石に疲れました。やられても直前から再開できるのでまだ良かったですが…

 

戦闘も前半は楽しかったのですが、だんだんダレてきてしまいました。
多段攻撃でガシガシHITを稼ぐのは気持ちいいのですが、基本的には攻撃ボタン連打→ガードの繰り返しなので単調に感じてしまいます。
また、敵の攻撃範囲が分かりにくく、攻撃マーカーがついた味方以外もダメージをくらうことがあって理不尽に感じました。
途中からクリーンブロック以外ではガードできない攻撃をしてくる敵が出てくるのもつらい…タイミングさえつかめばクリーンブロックを出すのはそれほど難しくありませんが、アクション苦手な人は苦戦すると思います。
私は中盤まで上手くできず、心が折れそうになりました。ここは練習して感覚をつかむしかないかなぁ。

 

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と、中盤あたりから不満点も出てくるゲームではありましたが、総合的にはかなり楽しめました。
グラフィックと音楽は素晴らしく、個性的な仲間達と旅ができるのが魅力。
私は後半、戦闘がゴリ押し気味になってしまってましたが、色々な戦略やコンボを試すのが好きな人は飽きずに遊べると思います。
でもアクションがすごく苦手!という人には厳しいかもしれません。
クリアまではサブクエストやリンセル集めも含めて30時間くらいなので、ボリュームは十分。
いろいろな要素が詰まったゲームなので、そのどこかに魅力を感じたら遊んでみてほしいです!

Switch/PS4『マヨナカ・ガラン』感想|「救い」を求める奇妙な村で

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独特の雰囲気が魅力の伝奇ADV。オカルトホラーとありますが、ホラーというほどの要素は無かったので苦手な自分でも普通に読めました。
短時間で読めて面白かったし、そのセンスに引き込まれた作品でした。


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かつて隠れキリシタンの村だった大臼村。
キリスト教の歴史を編纂している「橘はももる」は、村おこしのため、村の郷土史をまとめてほしいと外部から招かれました。
手厚いもてなしを受け、村おこしのために張り切る はももるでしたが、村について調べているうちにこの村の大きな秘密を知ることになります…。


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ゲームでは村の中を探索するパートがあり、行き先を選択して村人の話を聞いて回ります。
ただ、最終的には全部の行き先を回ることになるし、選択肢も存在しないのでエンディングは1つのみ。見るのがメインの1本道のゲームです。


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このゲームの一番の個性はやはりグラフィックだと思います。
切り絵のようなグラフィックもさることながら、メインキャラ以外の村人達の表現方法に注目。背景の奥に一枚の絵(図案?)があり、シルエットが切り抜かれて奥の絵が見えるようになっています。(説明が難しい)
正直結構見づらいのですが、この表現方法は他に見たことがなく、かなり引き込まれました。
背景が黒ベースなこともあり、異様な雰囲気がストーリーとも合っていて良いですね。f:id:harumaruichi:20200828232941j:image
単に奇をてらった表現ではなく、ストーリー上でもちゃんと意味を持っていて面白いと思いました。
全体的に画面が薄暗いので夜の場面だとよく見えないこともありましたが…雰囲気は唯一無二だと思います。


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ストーリーも、序盤はどこか奇妙な村の様子に引き込まれるし、中盤以降は少しずつ真相が明らかになっていくのが面白くてどんどん読み進めてしまいました。
信仰や伝奇をモチーフにした話ですが、小難しさがなく、テンポよく読めて良かったです。
一部すっきりしない部分もありましたが、「救いとは何か?」について考えさせられる物語でした。エンディングも好き。
フルボイスなのも満足度高かったです。
オカルト系の話が好きな人、独特のセンスを楽しみたい人におすすめ。

Switch『ネコネイビー -デイドリーム・エディション-』感想|ゆるゆるだけどアツくなれるネコシューティング

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Nintendo Switch|ダウンロード購入|ネコネイビー -デイドリーム・エディション-

シューティングには苦手意識があって普段あまりプレイしないのですが、ネコが主役という可愛さに惹かれて購入しました。紹介ページに「空飛ぶネコvsゆるキャラ10000匹!」とか素敵なフレーズが書いてある!

HARDまでクリアしましたが、初心者でもすごく遊びやすくて楽しかったです!

 

モードはアーケードモードと∞モードの2種類。
アーケードモードは全7面で、残機が無くなったらゲームオーバーです。クレジット(コンティニュー回数)が残っていればその場で復活できます。
∞モードは持っているクレジットで何waveまで行けるかチャレンジできるモードです。
ここで流れるボーカル曲がめっちゃ良い!


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操作はAボタンの通常ショット、Bボタンのボンバーと2種類のみなのでシンプル。初心者にも分かりやすいシステムです。
敵に接近して倒すとBraveボーナスが付き、スコアが増えるのでできるだけ狙っていきたいところ。

敵を倒したときに出現する青色のネコアイテムを集め、ネコの周囲にあるゲージがMAXになるとボンバーが撃てます。性能は操作キャラによって異なりますが、どれも強力。
ボンバーを使った後は少しの間無敵になるため、その間にまた敵を倒してゲージを溜めることでどんどんボンバーを使うことができます。

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また、ボンバーで倒した敵は大量の得点アイテム(黄色の箱)を落とします。一定の得点を取ると1UPするシステムなので、惜しまずボンバーを発動させていこう!ただ、敵の攻撃が激しい後半や高難易度ではタイミングを考えて発動させる必要があります。この駆け引きも楽しい!
ボンバーで画面内の敵を一掃し、大量に出現するアイテムを集める…このジャラジャラ感がたまりません。


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難易度はEASY、HARD、DEATHの3つから選べます。
この難易度調整が絶妙で、シューティング初心者でもEASYなら前半は楽に進めますが、終盤は敵や弾数が多く苦戦する作りです。
しかし繰り返しプレイするうちにボンバーの使い方を体で覚えられ、上達が実感できるようになっています。ボンバーを使いこなせるようになると一気にスコアが上がります。シューティング、楽しい…!
最終的には無数の弾をかい潜りながらボムを撃ちまくることができるようになり、シューティングが上手くなったような気分になりました。
繰り返しプレイするとクレジットが増えていくので、下手でもいつかはクリアできるようになってるのがありがたい!

HARDも、初心者でも頑張ればクリアできるくらいの難易度です。私もクレジットを増やして何とかクリアしました。
DEATHは1面から敵の攻撃が激しく、文字通り気を抜いたら死…でもその分スコアも稼ぎやすいため、1UPもしやすくなっています。


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最初から選択できる操作キャラは右の3匹(スクショ撮る前に全キャラ解放してしまったので、隠しキャラはモザイク処理しました)。キャラによって弾の範囲や移動速度が異なります。
初期キャラだと火力は低めだけど攻撃範囲の広いCHIYOKOが好きです。
画面内の敵を一掃できるボンバーが爽快で、敵の弾も消し飛ぶので弾の密度が高い後半は便利。初心者にはありがたい性能でした。
あと飛んでる姿がめっちゃ可愛い。


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敵もゆるい奴ばかりで、こんなキャラが大量に飛んでくるので最初は脱力します。
しかし後半はゆるいとか言ってる余裕がないくらいの弾幕っぷりで激アツ。
大量の敵と弾にボンバーを撃ち込み、アイテムを一気に回収しては再びボンバー!その繰り返しが本当に気持ちいいです。

 

特定の条件を満たすと裏ルートに行けたり、実績も用意されているのでやり込み要素は十分。
隠しキャラはEASYでも全て解放可能なのが嬉しい!

シューティング初心者にこそおすすめしたいゲームです。ネコ好きも是非!

PS4/Switch/iOS『Gone Home』感想|深夜の家を探索する非ホラー

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Nintendo Switch|ダウンロード購入|Gone Home

スマホ版を先に知って面白そう!と思い、調べるとSwitchでも発売されていたのでSwitch版を購入しました。
初リリースが2013年なので結構前のゲームですね。

 

f:id:harumaruichi:20200820220853j:plain一人旅から1年ぶりに家に帰ったケイティ。しかし、深夜だというのに家の中には誰もいません。
玄関の扉には「私を捜さないで」という手紙が…。
プレイヤーはケイティとなって家の中を調べ、家族に何があったのかを探っていきます。

 

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主観視点で家の中を探索していきます。
廊下や部屋は電気が点いていないので、電気を探しながらの探索になります。

かなりホラーっぽい雰囲気ですが、ホラー要素はありません。
私は事前にホラーゲームではないということは調べていたのですが、それでも怖かった…。
暗くて誰もいない屋敷の中を歩き回るなんて…しかも主観視点で!無理!
ホラー演出はありませんが、急に雷の音が聞こえたり、床がきしんだり、意図的にプレイヤーに不気味さを感じさせるように作られているようです。
暗闇が苦手なプレイヤー向けに、全ての明かりをオンにした状態で始めることもできます。親切!

 

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家の中には様々な家族の痕跡が残されており、それらを見てどんな家族なのか、何があったのかを推測していくのが楽しいゲーム。
小道具はかなり凝って作られていて、多くのものは手に取って眺めることができます。
家のあちこちにあるカセットテープも、再生機器にセットすれば実際に曲を聞くことができるという細かさ。
そこで家族が生活していたことがちゃんと感じられる作り込みが良い!

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ただ、本当に家の中を歩き回るだけで謎解き要素はほぼ無いので、人によっては退屈に感じるかもしれません。
私は探索を楽しみたかったのですが、怖くてじっくり調べる心の余裕がありませんでした…。(もう一度言いますがホラー要素はありません)

 

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2周目の楽しみとして、製作スタッフによるコメンタリーが用意されています。
製作の裏話が語られているので、それを聞きながら探索するとまた新しい発見ができるかも。

個人的には、ストーリーの真相は期待していたものとは違ったので「うーん?」という感じでしたが、2周目をプレイしていると、不思議とこの家に愛着が持てている自分がいました。
この家族のことを想像して、ジオラマを見ているような愛しい気持ちになれたのです。

 

家の中を隅々まで調べても2~3時間で終わるコンパクトさ。
断片から推理していくのが好きな人、あちこち調べて回るのが好きな人は楽しめるかな。

怖いとかは置いといて、自分的にはちょっと物足りなかったですが…作り込まれた家、そこで暮らす家族に自然と愛着がわくゲームでした。